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データレジデンシー

データレジデンシーとは、データが保存されている物理的な場所、つまりデータを保持するサーバーがある国や法域のことです。どの国の法律がデータに及ぶか、ベンダーが契約でどんな約束をできるかを左右します。データ主権、データローカライゼーション、GDPR準拠と混同されがちですが、それだけではそのどれにもあたりません。

更新日:2分で読めます執筆 fromHello

要点

  1. データレジデンシーは地理の問題です。データを物理的に保持するサーバー、バックアップ、レプリカがある法域を指します。

  2. GDPRはEU域内での保存を義務づけていません。移転を定めるのは第5章で、レジデンシーだけでは準拠になりません。

  3. セルフホストなら、レジデンシーはデプロイの判断になります。国、プロバイダー、バックアップの置き場所を自社で選べます。

データレジデンシーはどう決まりますか?

データレジデンシーは、インフラの選択で決まります。どのクラウドリージョンにデプロイするか、データベースプロバイダーがどこでクラスターを動かしているか、バックアップとリードレプリカがどこに置かれるかです。見失いやすいものでもあります。マルチテナントのSaaSは顧客のレコードをリージョンをまたいで複製することがあり、連なる再委託先のそれぞれが、データの所在地の候補を増やします。データが関わる国をすべて挙げられないなら、自社のレジデンシーを把握しているとは言えません。

データレジデンシーと、隣接する3つの用語。

GDPRはEU域内でのデータ保存を求めていますか?

いいえ。GDPRは、個人データをEU域内にとどめることを義務づけていません。第5章(第44〜50条)は第三国への移転を定め、十分性認定、標準契約条項、拘束的企業準則といった適法な経路を用意しています。逆に、EUのサーバーだからといって、それだけで準拠になるわけでもありません。親会社が外国の開示法に従うプロバイダーなら、EUにデータがあっても状況は複雑になりえます。レジデンシーはGDPRの評価における1つの変数であって、結論ではありません。

セルフホストでデータレジデンシーはどう変わりますか?

レジデンシーが、ベンダーとの交渉からデプロイの判断に変わります。プラットフォームを自社で運用するなら、国、プロバイダー、バックアップの置き場所を自社で選べます。データレジデンシーは、インフラ設定の1行になります。この管理権こそが、GDPRのもとでのセルフホスト、さらに広くは顧客データを自社で持つことを選ぶ大きな理由です。

小さなチームにとってデータレジデンシーはなぜ重要ですか?

購入者が尋ねてくるからです。セキュリティ質問票、エンタープライズの調達、プライバシーに敏感な市場は、どれも「データはどこに保存されていますか?」への一言の答えを求めます。再委託先のリストを転送するのではなく、具体的なリージョン名で答えられる小さなチームは、そうしたやり取りを早く終えられます。レジデンシーを早めに決めるのは安上がりでもあります。後から本番のデータベースを法域をまたいで移行するのは、そうはいきません。

FAQ

よくある質問

  • データレジデンシーとデータ主権の違いは何ですか?

    レジデンシーは、データが物理的にどこにあるかです。主権は、どの法律がデータに適用されるかです。通常は保存先の法域の法律で、運用者を拘束する法律が加わることもあります。データがEU域内にあっても、運用者はEU域外の開示法に従っている、ということがありえます。

  • GDPRは、データをEU域内に保存することを求めていますか?

    いいえ。GDPRはレジデンシーを義務づけるのではなく、移転を規制しています。第5章により、十分性認定、標準契約条項、その他の定められた仕組みを通じて、個人データをEU域外に移すことができます。

  • EUのクラウドリージョンを使えば、製品はGDPRに準拠しますか?

    いいえ。レジデンシーが答えるのは、データがどこに保存されているかという1つの問いだけです。準拠かどうかは、適法な根拠、同意、セキュリティ対策、処理者との契約、そのほか規則全体にも左右されます。

  • スタートアップはどうすればデータレジデンシーを管理できますか?

    手段は3つあります。クラウドベンダーごとにリージョンを明示的に選ぶ、利用しているSaaSツールの再委託先リストを確認する、またはワークロードをセルフホストして、レジデンシーを自社のインフラで決めることです。

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