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顧客データを自社で所有する

顧客データを所有するとは、データがベンダーのプラットフォームに閉じ込められず、自社で管理するデータベースにあり、エクスポートも監査も移行もできる状態のことです。そうしておけば、値上げや機能の廃止、サービス終了があっても、何年分もの顧客履歴がエクスポートの壁の向こうに取り残されることはありません。

更新日:6分で読めます執筆 fromHello

要点

  1. データを所有するとは、エクスポートや監査ができる形式で、自社のデータベースにデータがあることです。

  2. ベンダーロックインはリスクを集中させます。料金の変更やサービス終了で、自社のデータに手が届きにくくなることがあります。

  3. 顧客から直接集めたファーストパーティデータが、長く使える土台になります。

  4. 所有とはコントロールと移行のしやすさの話であり、GDPRへの準拠と同じではありません。

データを「所有する」とはどういうことか

顧客データの所有はスローガンではなく、データがどこにあるかで決まる性質です。所有しているデータは、自社で管理するデータベースに、いつでも読み、エクスポートし、監査できる構造化された形式で置かれています。その反対が、ベンダーの画面からベンダーの条件でしか触れられないデータです。名目上は自社のものでも、自社の管理下にはありません。

データ所有の用語。顧客データが本当に自社のものかどうかを決める4つの言葉です。

ロックインが現実のリスクである理由

ベンダーロックインは、リスクを他社の手に集中させます。SaaSプロバイダーが値上げしたり、頼りにしている機能を削ったり、サービスを終了したりすれば、顧客データにアクセスできなくなるか、使える形でエクスポートしにくくなることがあります。データは今も「自社のもの」でも、ほかの場所で使う実際の手段は失われています。その依存をなくすのが所有、つまり自社のストアに、移行できる形式でデータを置くことです。オープンソースでセルフホスト型のプラットフォームを運用するのは、そのための方法の1つです。まだ選んでいる段階なら、オープンソースのMAツールのまとめで、ライセンス、データの所有、自社で運用する範囲の観点から選択肢を比較しています。

データポータビリティは権利だが、範囲は狭い

GDPR(EU一般データ保護規則)は、データ主体にデータポータビリティの権利を与えています。本人が提供した個人データは、構造化され、一般的に利用され、機械可読な形式で返さなければなりません。役に立つ安全網ですが、範囲は狭いものです。第20条が適用されるのは、同意または契約にもとづく自動化された処理だけです。対象は本人が提供したデータで、ベンダーがその上に築いた推論やプロファイルは含まれません。本当の所有は、法律上の最低限よりも広いものです。初めからデータストア全体を自社の手元に置くことです。

所有はコンプライアンスではない

データを自社のデータベースに置くと、保管場所とコントロールは変わります。法的な立場は変わりません。顧客データを集め、その使い方を決めるなら、データの置き場所にかかわらず、自社がデータ管理者としてGDPR上の義務を負います。所有していれば、データを実際に見つけ、エクスポートし、削除できるので、義務は果たしやすくなります。ただし、それだけでコンプライアンスにはなりません。それでも必要な対応は、GDPRとセルフホストで扱っています。

FAQ

よくある質問

  • 顧客データを所有するとはどういう意味ですか?

    ベンダーの画面からベンダーの条件でしか触れられないのではなく、自社で管理するデータベースに、エクスポートや監査ができる構造化された形式でデータがあることです。所有とは、法的な名義だけでなく実際のコントロールの話です。

  • データの所有はなぜ重要なのですか?

    依存をなくせるからです。ベンダーが値上げしたり、機能を削ったり、サービスを終了したりしても、所有しているデータは自社のストアに移行できる形式で置かれているため、使い続けられます。ロックインされたデータは、まさに乗り換えたいときに手が届きにくくなります。

  • GDPRのデータポータビリティの権利で十分ではありませんか?

    一部は守られます。第20条により、データ主体は自分が提供したデータを機械可読な形式で受け取れます。ただし、対象は同意または契約にもとづく自動化された処理だけで、推論されたプロファイルは含まれません。安全網であって、データセット全体の所有ではありません。

  • データを所有していれば、GDPRに準拠していることになりますか?

    いいえ。所有で変わるのは、データの置き場所と、データをどれだけ扱いやすいかです。自社がデータ管理者であることは変わらず、適法な根拠、同意、送信除外、保存期間といった義務も同じです。コンプライアンスを運用しやすくはなりますが、自動的に準拠できるわけではありません。

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