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マーケティングオートメーションとカスタマーエンゲージメントプラットフォームの違い

マーケティングオートメーション(MA)とカスタマーエンゲージメントプラットフォーム(CEP)は、今では重なり合うカテゴリーを指します。従来のMAは、スケジュールやフォーム送信でキャンペーンを動かします。CEPは、同じ設計でつくられた新しいMAツールと同じく、顧客をプロファイル、イベント、セグメントとして捉え、行動をきっかけにメッセージを送ります。今もツールを分けているのは、中心となる対象とトリガーです。カレンダー上のキャンペーンか、顧客とその行動かです。

更新日:7分で読めます執筆 fromHello

要点

  1. 従来のマーケティングオートメーションはキャンペーンを中心に設計されています。スケジュールやフォーム送信で動くワークフローで、メールマーケティングとリードナーチャリングから生まれました。

  2. カスタマーエンゲージメントプラットフォームは顧客を中心に設計されています。統合されたプロファイル、イベント、動的セグメントに、あらゆるメッセージがひも付きます。

  3. 2つのカテゴリーは収束しており、現代のツールの多くは両方の呼び名を掲げています。カテゴリー名ではなく、中心となる対象で選んでください。

  4. フォーム主導のリード獲得なら、キャンペーン型のツールで十分です。プロダクト内の行動でチャネルをまたいだメッセージを動かしたくなったら、呼び名が何であれ、顧客の状態を持つイベントトリガー型のオートメーションが必要です。

違いをひとことで言うと?

従来のマーケティングオートメーションは、メールから発展したキャンペーンとワークフローのためのツールです。キャンペーンをつくると、スケジュールやフォーム送信で動きます。一方、カスタマーエンゲージメントプラットフォームは、すべてを顧客の状態を軸に組み立てます。このカテゴリーについては、カスタマーエンゲージメントプラットフォームとはのガイドで詳しく扱っています。正直に断っておくと、両者は収束しています。今ではほとんどのベンダーが両方の呼び名を掲げており、新しいMAツールも顧客の状態の上に構築されています。今もツールを分けているのは、中心となる対象とトリガーです。カレンダー上のキャンペーンか、顧客とその行動かです。

2つの軸でツールを分けた図。中心となる対象がキャンペーンか顧客か、メッセージが1つのチャネルに届くか全チャネルに届くかです。メールマーケティングツールはキャンペーン中心で単一チャネル、キャンペーン型のオートメーションはキャンペーン中心で全チャネル、CRMは顧客中心ですが単一チャネルです。CEPとしてもMAツールとしても売られているイベントトリガー型のオートメーションは、右上に位置します。

マーケティングオートメーションとは?

マーケティングオートメーションは、メールマーケティングとB2Bのリードナーチャリングから生まれました。キャンペーンを設計し、誰が入るかを決めると、ソフトウェアが実行します。送信、待機、分岐、リードスコアリング、フォームに記入した人へのフォローアップです。HubSpotによるベンダーとしての定義が、その範囲をよく表しています。メールキャンペーン、ソーシャルメディアへの投稿、リードナーチャリングといった、繰り返しのマーケティング作業を自動化するソフトウェアです。現在はAdobeの一部となったMarketoは、エンタープライズ向けの典型です。キャンペーン、ナーチャリングプログラム、リードスコアリングが営業パイプラインにつながっています。このモデルはキャンペーンが起点です。オーディエンスは自社でつくったワークフローに入り、レポートはそのキャンペーンの成果を示します。新しいツールは名前をそのままに、モデルを変えています。カレンダーではなく、人の行動をきっかけに届くメッセージです。

カスタマーエンゲージメントプラットフォームとは?

カスタマーエンゲージメントプラットフォームは、顧客のプロファイルと顧客が生むイベントを保存し、その共有された状態をもとに、すべてのチャネルで人にメッセージを送ります。これがひとことでの説明で、詳しくは上のリンク先のガイドで扱っています。キャンペーン型のツールに比べて加わるのは、状態そのものです。人とアカウントの統合されたプロファイル、それぞれが何をしたかを表すイベントストリーム、イベントが届くたびに再計算される動的セグメント、そしてすべての顧客が今どこにいるかを追うライフサイクルステージです。メール、SMS、プッシュ通知、アプリ内メッセージといったメッセージは、キャンペーンの中に置かれるのではなく、その状態にひも付きます。

MAとCEP:実際に何が違うのか?

呼び名は発信元でさえ曖昧です。Twilioはカスタマーエンゲージメントプラットフォームを販売しており、それを「企業が信頼される魅力的な顧客体験を大規模に届けるのを助けるソフトウェア」と定義しています。オートメーションのベンダーが自社のカテゴリーを定義するのとほとんど変わりません。MarketsandMarketsは、マーケティングオートメーション市場が2025年の470.2億ドルから2030年には810.1億ドルに成長すると予測しています。市場の資金も、この曖昧さに沿って動いています。だからこそ、料金ページの呼び名よりも、以下の実務上の区分のほうが重要です。

従来のマーケティングオートメーションカスタマーエンゲージメントプラットフォーム
中心となる対象キャンペーン(オーディエンスは自社でつくったワークフローに入る)顧客(イベント、ステージ、セグメントへの所属を持つプロファイル)
トリガーの仕組みスケジュール、リストのアップロード、フォーム送信あらゆるイベントや状態の変化(機能の利用、ステージの移行、セグメントへの参加)
データモデルコンタクトとリスト(CRMから同期することが多い)完全なイベントストリームを持つプロファイルとアカウント
セグメンテーション主に静的なリストと保存済みフィルターイベントが届くたびに再計算される動的セグメント
チャネルメールが中心で、ほかのチャネルは後から追加メール、SMS、プッシュ通知、アプリ内メッセージを初日から同列に
レポートキャンペーンの指標(送信ごとの開封、クリック、コンバージョン)ライフサイクルとコホートの視点(アクティベーション、リテンション、解約)
主な購入者キャンペーンを運用するマーケティングチーム(B2Bのリード獲得が多い)プロダクト内の行動をもとにメッセージを送る、プロダクト主導型のチーム

マーケティングオートメーションで十分なのはどんなとき?

  • フォームとナーチャリングでつくるリード獲得のファネル。コンテンツをフォームの先に置き、リードをスコアリングし、ステップメールを送り、営業に引き継ぎます。マーケティングオートメーションはまさにこの仕事のためにつくられました。
  • ユーザーの行動ではなく、送信カレンダーが量を決めるコンテンツやニュースレターの運用。
  • CRMが記録の中心で、人が引き継ぐ前にリードを温めることがマーケティングの仕事である、営業主導のB2B。
  • 初期段階でチャネルが1つの場合。メールが唯一のチャネルで、キャンペーンもたまにしか送らないなら、キャンペーン型のツールのほうが安く、シンプルです。

CEPが必要になるのはどんなとき?

シグナルはプロダクト主導です。トライアルの開始、使われていない機能、利用の減少など、プロダクト内でのユーザーの行動にメッセージを合わせるべきときが来たら、イベントストリームと顧客の状態が必要になります。キャンペーン型のツールでは、ぎこちない後付けになる部分です。2つ目のチャネルが加わり、メール、SMS、アプリ内メッセージで1つの顧客像を共有する必要が出てきたときも同じです。この調整の問題は、マルチチャネルとオムニチャネルの違いで詳しく扱っています。オートメーションを卒業するのはつくり直しではなく移行です。メール配信プラットフォームの乗り換え方では、リストのエクスポート、テンプレートの移植、新しいドメインのウォームアップという道筋を説明しています。移行先の選択肢は、スタートアップ向けカスタマーエンゲージメントプラットフォームのまとめで整理しています。

fromHelloの位置づけは?

fromHelloは、オープンソースのマーケティングオートメーション(MA)ツールです。ファーストパーティトラッキング、リアルタイムセグメント、人の行動をきっかけに動くジャーニーを、メール、SMS、アプリ内メッセージ、Webプッシュ、広告オーディエンスとともに1つのプラットフォームで提供します。fromHello Cloudで利用することも、AGPL-3.0のもとでセルフホストすることもできます。この記事の言葉でいえば、顧客の状態の上に構築されたイベントトリガー型のオートメーションです。プロファイルは会社のフィールドを持ち、動的セグメントはイベントのたびに再計算され、14種類のノードで組み立てるジャーニーは人が行動したときに始まります。fromHelloが引き受けるのはライフサイクルメッセージングで、分析や営業用のCRMの代わりにはなりません。リストへの単発のキャンペーン送信はないため、ニュースレターは専用のツールで送ってください。fromHello Cloudは、ウェイトリスト経由でアーリーアクセスを提供しています。

FAQ

よくある質問

  • カスタマーエンゲージメントプラットフォームは、マーケティングオートメーションの新しい呼び名にすぎないのですか?

    一部はそのとおりです。カテゴリーは収束しました。現代のツールのほとんどはワークフローを動かし、顧客データも保存します。イベントトリガー型のツールの中には、マーケティングオートメーションを名乗るものもあります。残っている違いは、データモデルとトリガーです。カレンダー上のキャンペーンか、あらゆるメッセージが使えるプロファイル、イベント、セグメントかです。

  • CEPで従来型のキャンペーンを送れますか?

    たいていは送れます。多くのCEPは、ほかの送信と同じ送信除外リストと同意の記録を使って、セグメントに単発のキャンペーンを送れます。ただし購入前に確認してください。イベントトリガー型のツールの中には、リストへの単発送信がないものもあります。fromHelloもそうで、送信はジャーニーを通じて行うか、プロファイルやAPIから1人ずつ行います。

  • マーケティングオートメーションツールとCEPの両方が必要ですか?

    たいていは不要です。重なりが大きいため、両方を運用するとデータの重複、二重送信、2つの送信除外リストが生じます。中心となる対象で選んでください。メッセージがキャンペーンに沿うなら従来のMAで十分です。顧客の行動に沿うなら、ほとんどのCEPはキャンペーンの用途もカバーします。

  • マーケティングオートメーションからCEPへの乗り換えには何が必要ですか?

    段階を踏んだ3つのステップです。リストと同意の記録をエクスポートし、テンプレートを移植して、役に立っているオートメーションだけをつくり直します。そのうえで、送信量を移す前に新しい送信ドメインをウォームアップします。レピュテーションが移るまでは両方を並行して運用してください。全体の手順は、メール配信プラットフォームの乗り換え方のガイドで扱っています。

fromHelloは、オープンソースのマーケティングオートメーションです。

人の行動をきっかけにメッセージを届けます。fromHello Cloudは、ウェイトリスト経由でアーリーアクセスを提供しています。

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