SaaS・サブスクリプション事業向けKlaviyoの代替ツール(2026年)
店舗ではなくサブスクリプションの事業なら、Klaviyoの有力な代替はCustomer.io、Brevo、ActiveCampaign、Loopsです。Cloudがアーリーアクセス中のfromHelloも候補に入ります。KlaviyoはEC中心で、その分野では非常に優秀です。乗り換える理由は2つあります。注文、商品、カートがデータモデルの軸でなくなること、そしてすべてのアクティブプロファイルが課金対象になることです。
要点
Klaviyoの課金単位はアクティブプロファイルです。ヘルプセンターでは、同意の状態にかかわらずKlaviyoからメールを送信できるすべてのプロファイルと定義されています。登録した全員にアカウントをつくるプロダクトなら、登録した全員分を支払うことになります。Klaviyoはプランごとの価格も公開していません。有料プランはクライアントサイドの計算ツールに表示されるだけで、よく引用される「アクティブプロファイル251〜500件で月額約$20」という数字は二次情報であり、公式に公開されたものではありません。
4つの代替ツールは、それぞれ課金方法が異なります。Customer.ioはプロファイル単位、ActiveCampaignはコンタクト数の段階、Loopsは購読中のコンタクト単位、Brevoは月間のメール送信数です。プロダクトがアカウントをつくる仕組みに合った課金単位を選んでください。
移行コストがかかるのはメールではなくイベントです。カゴ落ち、閲覧離脱、購入後のフローは、注文がなければ対応するものがありません。トライアル終了、アクティベーション、アップセルのフローとしてつくり直すことになります。
チームが意外に感じる損失は、機能ではなくレポートです。フローだけでなく、コホート分析とリテンション分析をつくり直す時間も見込んでおいてください。
候補ツール
Klaviyoは店舗を中心につくられています。データモデルの起点は注文、商品、カートで、フローライブラリは購入手続きを前提とし、予測モデルは購入履歴で学習しています。D2Cブランドにとっては、ほぼ理想的です。しかしSaaSやB2Bでは、形が合わなくなります。サブスクリプションは注文ではありません。シートは商品ではありません。期限切れのトライアルはカゴ落ちではありません。MRRを注文あたりの売上としてモデル化すれば、その後の1年を読み替えの作業に費やすことになります。さらに請求額の問題があります。Klaviyoはアクティブプロファイルに課金し、自社のヘルプセンターで、同意の状態にかかわらずKlaviyoからメールを送信できるすべてのプロファイルと定義しています。登録のたびにアカウントを発行する無料プランは、そのたびに課金対象のプロファイルも発行します。実際にメールを送るかどうかは関係ありません。その時点で、課金単位は割に合わなくなります。Klaviyoは2026年に独自のエージェント(キャンペーン生成のComposerと、カスタマーサービス向けのCustomer Agent)の提供を始めているため、このページはどのツールにAIがあるかの話ではありません。どのツールのデータモデルが合うかの話です。
選定方法
基準は4つで、この順に重視しました。1つ目は課金単位です。プロダクトがアカウントを作成しても、めったにメールを送らない人まで数えるかどうかを見ました。2つ目は、データモデルがサブスクリプション、アカウント、シートを回避策なしで扱えるかどうかです。3つ目は、SMSが本当に強力なKlaviyoと比べたチャネルの同等性です。4つ目は、既存のフローライブラリのうち、どれだけが移行後も使えるかです。このページの並び順は用途への適合度であり、好みではありません。物理的な商品を販売しているなら、ここでの話はどれも当てはまらず、正直な助言はKlaviyoを使い続けることです。その場合はKlaviyoとの1対1の比較ページで扱っています。ベンダーの情報は、2026年8月10日に一次情報(料金ページ、ヘルプセンター、変更履歴)で確認しました。私たちはfromHelloを開発しています。そのため、fromHelloは最後に掲載し、アーリーアクセスであるという注意点も含めて同じ基準で評価しています。
向いている用途
チャネルをほぼそのまま置き換えつつ、本格的なオブジェクトモデル(ここではCustomer.ioだけ)で、B2Bのアカウントを購入者に見立てずに扱いたいチーム。
強み
- 人だけでなくオブジェクトも扱えます。Essentialsには2種類のオブジェクトタイプが含まれ、アカウント、ワークスペース、サブスクリプションを、購入者のプロファイルに後付けしたカスタムプロパティではなく、正式なレコードとして扱えます。
- チャネルの範囲は、これまで使っていたものと比べても見劣りしません。メール、SMS(2026年7月からTwilio、Sinch、Infobip、Vonage経由)、モバイルプッシュとWebプッシュ、アプリ内メッセージ、WhatsApp、MetaとGoogleへの広告オーディエンス同期に対応しています。Agentも同じ範囲で動作し、自動化の作成やメールの下書きを行います。実行する前には承認ステップがあります。
- 調達額が1,000万ドル未満なら、スタートアッププログラムで丸1年無料になります。プロファイル単位の課金は、乗り換えのコストではなく、翌年に考える課題になります。
注意点
- Klaviyoとまったく同じく、プロファイル単位で課金されます。乗り換えで直るのはデータモデルであり、課金単位ではありません。追加プロファイルは1件あたり$0.009、追加のメールは1,000通あたり$0.12が上乗せされます。
- 恒久的な無料プランはありません。料金ページではEssentialsが月額$100からで、5,000件のプロファイルと月1,000,000通のメールが含まれ、それを超えると超過料金がかかります。
- クローズドソースでクラウドのみ(USまたはEUリージョン)です。AIの利用はプランとは別に従量課金され、LLMアクションは100,000クレジットあたり$10です。
向いている用途
Klaviyoの請求額の大半がメールを送っていないプロファイルの分で、SMSとWhatsAppをそのまま引き継ぎたいチーム。
強み
- 課金単位の形が変わります。Brevoはコンタクト数ではなく月間のメール送信数で課金しますが、送信数の各段階で保存できるコンタクト数に上限があります($9のプランでは500件、Starterの月額$32・20,000通のプランからは500,000件)。そのため、Klaviyoのプランを押し上げていた休眠プロファイルは、無料ではないものの安く保持できます。
- 1日300通までの本格的な無料プランがあり、その後はStarterが月額$9、Standardが月額$18です。プロファイル単位の請求から離れるチームにとって、このリストで最も負担の小さい移行先です。
- 180か国以上へのネイティブSMSと、ネイティブのWhatsAppキャンペーンを備えています。Klaviyoから離れられない理由になりやすい2つのチャネルが、移行後も残ります。
注意点
- 料金体系に段差があります。Standardは月額$18、Professionalは月額$499で、AIセグメンテーションや自然言語で使えるデータアナリストといった機能はProfessional以上です。
- Brevoの予測スコア(解約リスク、顧客生涯価値、購入回数。2026年5月に提供開始)にはECのデータが必要なため、SaaSの場合に残る空白は埋まりません。
- SMSとWhatsAppは、送信先の国ごとに価格が決まる別建てのクレジットで販売されます。プッシュ通知はプランで制限されます。Webプッシュの送信量はプランに応じて増え、モバイルプッシュはProfessional以上です。
向いている用途
カートのフローに代わるものが、ライフサイクルメールと並ぶ営業プロセス(リードスコアリング、パイプライン、フォローアップ)になるSaaS・B2Bのチーム。
強み
- 分岐ロジックはこのリストのどのツールよりも深く、軽量な営業向けCRMも付いています。購入が決済ではなく、デモ、トライアル、契約書への署名という流れなら、これが効いてきます。
- 料金は計算ツールではなく、公開された価格表で確認できます。年払いで1,000件のコンタクトなら月額$15で、同じ段階でのプラン一覧もすべて公開されています(Plusは月額$49、Professionalは月額$79、Enterpriseは月額$145)。
- Meta、Google、LinkedIn、TikTok向けの広告オーディエンス機能を利用でき、AIレイヤーのActive Intelligenceでコンテンツ生成、セグメントの提案、キャンペーンのレポートを行えます。
注意点
- SMSとWhatsAppはコンタクト料金に含まれず、従量課金のアドオンです。KlaviyoのSMSが重要な役割を担っていたなら、チャネル自体はあっても、パッケージとしては格下げになります。
- ネイティブのWebプッシュやモバイルプッシュのチャネルはないため、別のベンダーを導入しない限り、Klaviyoのモバイルプッシュに相当するものはActiveCampaignにはありません。また、サイトメッセージ(Site messages)はPlusからです。
- 課金はコンタクト数の段階ごとで、その上にユーザー数が加わります(StarterとPlusは1ユーザー、Professionalは3ユーザー)。Klaviyoを離れる原因になった、反応のないコンタクトの問題が、別の名前でまた現れます。
向いている用途
SMSを完全にやめるプロダクト主導型SaaSのチーム。購読していない人を一切課金対象に数えないのは、ここではLoopsだけです。
強み
- 課金の対象は購読中のコンタクトだけです。登録してトランザクションメールを受け取り、マーケティングにはオプトインしない人は請求に含まれません。まさに、Klaviyoのアクティブプロファイルの定義が課金対象にする人です。
- 1,000件のコンタクトと30日あたり4,000通の送信までは無料で、その後は5,000件のコンタクトで月額$49です。送信は別途課金されず、チームのユーザー数にも課金されません。
- Goalsで、キャンペーンにコンバージョン目標を設定できます。たとえば「14日以内にプランが有料に変わったコンタクト」です。注文がないときの売上アトリビューションは、こういう形になります。
注意点
- メールのみです。マーケティングメールとトランザクションメールに対応し、SMS、モバイルプッシュ、Webプッシュ、アプリ内メッセージ、広告オーディエンス同期はありません。これはロードマップ上の空白ではなく意図的な範囲設定で、これらのどれかが必要ならLoopsは候補から外れます。
- 予測スコアリング、ベンチマーク、ECのレポートはありません。分析の深さと引き換えに、より小さく速いツールを選ぶことになります。
- AIの方向性は外向きです。公式のClaudeコネクターを備えたMCPサーバー、CLI、エージェント向けのSkills、コンテンツとキャンペーンのAPIを提供しており、自社のエージェントからLoopsを操作できます。
fromHello
向いている用途
注文ではなくプロダクトのイベントからジャーニーを始めたいSaaS・サブスクリプションのチーム。AGPL-3.0のコードで使え、fromHello Cloudはアーリーアクセス中です。
強み
- 人の行動をきっかけに動くジャーニーを、ファーストパーティトラッキング、イベントごとに再計算されるセグメント、14種類のノードを備えたビジュアルビルダーで組み立てられます。チャネルはメール、SMS、アプリ内のバナーとモーダル、広告オーディエンスで、Webプッシュもプラットフォームに組み込まれています。返信はコンタクトのプロファイルに届き、ジャーニーを開始できます。
- 手持ちのAIをMCPで接続できます。59種類のツールにより、Claude、Cursor、その他のMCPクライアントからセグメント、ジャーニー、テンプレートを作成し、分析データを読み取れます。メッセージを送信するツールはなく、お使いのAIが作成したジャーニーは、公開されるまで下書きのままです。
- AGPL-3.0で、PostgresとRedisの上に無料でセルフホストできます。fromHello Cloudはコンタクト数のすべての段階で価格を公開しています。どちらの場合も、データ管理者はお客様のままです。
注意点
- fromHello Cloudはウェイトリスト経由のアーリーアクセスです。このページのほかのツールはすべて一般提供中で、この差こそが、それらを選ぶ主な理由です。
- ECの面でKlaviyoに匹敵するものはありません。Shopify並みの注文連携も、予測顧客生涯価値や解約リスクのモデルも、ブランド横断のベンチマークもありません。
- 登録フォームとランディングページはないため、Klaviyoで行っていたサイト上でのリード獲得には、別の手段が必要です。WhatsAppチャネルもありませんが、Customer.io、Brevo、ActiveCampaignはいずれも備えています。
オープンソースのマーケティングオートメーション、fromHelloを見る。
FAQ
よくある質問
商品ではなくサブスクリプションを販売しています。それでもKlaviyoは合いますか?
使えなくはありませんが、使わない形にお金を払うことになります。フローライブラリ、レポート、予測モデルはすべて購入手続きを前提にしているため、注文がなければ製品の半分は役に立たず、それでもプロファイルの課金単位は登録者を全員数えます。使い続けるチームの多くは、データモデルが合うからではなく、SMSと到達率がうまく機能しているから使い続けています。
KlaviyoのフローをSaaS向けのツールに移すと、実際に何が使えなくなりますか?
主にトリガーです。カゴ落ち、閲覧離脱、再入荷通知、購入後のフローは、注文と商品がなければ対応するものがないため、移行できません。トライアル終了、アクティベーションの節目、機能の利用を促すメッセージ、メンバーの招待、アップセルの提案としてつくり直します。テンプレートとコピーは半日で移せます。時間がかかるのはイベントスキーマと送信元のレピュテーションです。進める順序は、メール配信プラットフォームの乗り換えガイドで解説しています。
ストアにはKlaviyoを使い続け、プロダクトのメールには別のツールを使えますか?
はい。ストアとSaaSプロダクトの両方を運営する企業では、それが正解であることも少なくありません。Klaviyoは注文に基づくフローを担い、2つ目のツールがライフサイクルとプロダクトのメッセージを担います。コストは確かにかかります。突き合わせが必要な送信除外リストが2つになり、ウォームアップが必要な送信ドメインがもう1つ増え、どのシステムがどの種類のメッセージを担うかを決めたルールを文書にする必要があります。そのルールは、分けた後ではなく、分ける前に決めてください。
Klaviyoの代替ツールのうち、コンタクト単位、プロファイル単位、メール送信数で課金されるのはどれですか?
Customer.ioはKlaviyoと同じくプロファイル単位で、追加プロファイルは1件あたり$0.009です。ActiveCampaignはコンタクト数の段階で課金され、年払いで1,000件なら月額$15からです。Loopsは購読中のコンタクト単位で、1,000件まで無料、5,000件で月額$49です。Brevoは月間のメール送信数で課金されて月額$9からで、コンタクトの保存は従量ではなくプランごとの上限があります($9のプランで500件、月額$32から500,000件)。Klaviyo自身の有料プランはクライアントサイドの計算ツールに表示されるだけで、広く報じられている「アクティブプロファイル251〜500件で月額約$20」という入門価格は二次情報であり、公式に公開されたものではありません。
KlaviyoのネイティブSMSに匹敵する代替ツールはどれですか?
Customer.ioとBrevoです。Customer.ioはTwilio、Sinch、Infobip、Vonage経由でSMSを送信し、WhatsAppにも対応しています。Brevoは180か国以上にSMSを送信でき、WhatsAppキャンペーンも実行できます。どちらも送信先の国ごとに価格が決まるクレジット制です。ActiveCampaignのSMSとWhatsAppは、標準のチャネルではなく従量課金のアドオンです。LoopsはSMSを一切送信しません。fromHelloは、自社のTwilio、SMS Partner、MessageBird、またはカスタムHTTPプロバイダー経由でSMSを送信します。fromHello Cloudはアーリーアクセス中です。
Klaviyoをやめると、予測分析は失われますか?
ほぼ失われます。手放すものの中で、最もはっきりしているのがこれです。予測顧客生涯価値、解約確率、ブランド横断のベンチマークは、多くのストアの何年分もの購入データの上に成り立っており、4つの代替ツールのどれにも、サブスクリプション事業向けの同等の機能はありません。Brevoの予測スコアもECのデータを必要とするため、空白は埋まりません。正直に言えば、代わりになるのは自社のコホート分析とリテンションのレポートです。
出典
- Klaviyoヘルプセンター:課金の仕組み(アクティブプロファイルの定義を含む) (新しいタブで開きます)
- Klaviyo:料金(無料プランの上限と、個別に価格が設定された製品ラインナップ) (新しいタブで開きます)
- Customer.io:料金(プロファイル単位の課金、超過料金、Startup Program) (新しいタブで開きます)
- Brevo:料金(無料プラン、StarterとStandard、メール送信数による課金) (新しいタブで開きます)
- Brevo:リリースノート(予測顧客スコアリング、2026年5月) (新しいタブで開きます)
- ActiveCampaign:料金(コンタクト数の段階、ユーザー数、アドオン) (新しいタブで開きます)
- Loops:料金(無料プラン、5,000件で月額$49、購読中のコンタクト単位の課金) (新しいタブで開きます)
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